クラウドバンク貸し倒れはゼロ

クラウドバンクは2013年12月のサービス開始から今までの貸し倒れはゼロ。

累計応募額も440億円以上と、日本のソーシャルレンディング事業者の中では第3位の実勢を誇っています。

クラウドバンクが手掛ける主力案件のひとつに、わたしの好きな太陽光発電などの再生可能エネルギーがあります。
クラウドバンク_太陽光発電

SBIソーシャルレンディングは人気が高すぎて募集がすぐ終わってしまうため、なかなか投資できません。是非ともクラウドバンクに投資を行いたい。

投資先事業者の分散にもなるので、リスクが分散できます。

今回はクラウドバンクが投資に値するか判断するため、過去2回に受けた行政処分について検証してみました。


1.クラウドバンクの行政処分を調べてみた


金融庁が発表した行政処分事例集によると、みずほ、三井、UFJを初めほとんどの銀行も行政処分を受けています。

一概に行政処分といっても、その内容と対処が大事ですね。

行政処分を受けていない事業者が業務に問題がないわけではなく、逆にいうと業務の問題を指摘され、それを適切に改善した事業者は安全性が増しているともいえます。

1-1.2015年クラウドバンクの行政処分を調べてみた


クラウドバンクは2015年7月に関東財務局長より行政処分(業務停止命令)をうけました。

その時の処分に対するQ&Aがクラウドバンクのホームページにのっていたので見ていきます。

まず、今回の行政処分となった理由は下記の二点とのこと。

・分別管理を適切に行っていない状況
・顧客に対し必要な情報を適切に通知していないと認められる状況
ひとつ目の理由の詳細はこちら。
「分別管理を適切に行っていない状況」とは、クラウドバンクの業容拡大に伴い、増大するクラウドバンクの取引データを発生当日内に、既存の証券システムに取り込むことが追いつかない状態となり、その結果、第一種業務及び第二種業務に係る顧客預り金残高を正確に把握できず、一時的に適切な分別管理ができていなかったというものです。
二つ目の理由については次のとおり。
また、「顧客に対し必要な情報を適切に通知していない状況」につきましては、上記の証券業務システムへのデータ取込が遅れたことによって、一部のお客様の預り金の情報が不正確な状態にある中で取引残高報告書が交付されていたというものです。

この行政処分の2つの理由を読むかぎり、行政処分の内容は投資家をだますようなものではなく、業務拡大に対してシステムが追いついていなかっただけと判断しました。

これに対してバックオフィス部門の人員増強など管理体制を強化し、業務系システムを全面的にアップグレードしたとのこと。

システムの問題点にも気づいていて、同年1月から新システムの開発に取り組んでいたようですね。

Webサイトも大幅にリニューアルされたとのこと。確かにクラウドバンクのWebサイトはSBIソーシャルレンディングに比べてすごく見やすいし使いやすそうですね。

対応自体は誠実に行っていると思います。適切に改善して利便性、安全性が増していると判断します。

1-2.2017年クラウドバンクの行政処分を調べてみた


2回目の行政処分は2017年6月に関東財務局長より行政処分(業務改善命令)をうけました。

個人的には1回目の内容より悪い気がするんですが、2回目の行政処分は1回目のように業務停止命令には至りませんでした。

その時の処分に対する説明がクラウドバンクのホームページにのっていたので見ていきます。

まず、今回の行政処分となった理由は次の通り。
著しく事実に相違する表示又は著しく人を誤認させるような表示のある広告をする行為

大きく分けて下記の二点です。

ア 不動産開発事業に対して融資を行う広告。
イ 営業者報酬等の還元をうたった広告

「ア 不動産開発事業に対して融資を行う広告。」の内容は簡単にいうと以下(私見)です。

【募集時】
実物不動産を取得・保有する不動産取得SPCへのメザニンローン(※))と謳い、信用性・保証力の高い貸付であるかのように見せて募集していた
※「メザニンローン」は「シニアローン」の次に保証返済順位の高いローン

【実際】
・実際は「不動産取得SPCへ投資する投資会社」への貸付だった
・その投資会社は元本・利息の返済義務のあるメザニンローンだけでなく、元本返済義務のないエクイティ(出資)にも貸付金を使っていた
・エクイティに貸付金を使っていたため、元本割れリスクの可能性が通常よりも高かったが、投資家へその事実を説明していなかった

「イ 営業者報酬等の還元をうたった広告」に関しては公式ページに記載されている通りですね。

当社は、平成26年5月から同27年5月までの間、募集の取扱いを行った一部において、「手数料還元お客様キャンペーン」、「営業者報酬の一部を皆さまに還元することで、特別目標利回り6.5%でご提供いたします。」などとうたって、ウェブサイトに広告を掲載している。

しかし、当時CB匿名組合の運用担当者であった前代表取締役は当初から営業者報酬を還元する意思はなく、顧客に対して、手数料等の還元を一切行っていない中、当社は上記の表示を行っていた。したがって、上記のウェブサイトの広告は、顧客が支払うべき手数料等の額に関する事項について、著しく事実に相違する表示であると認められる。
手数料還元をうたったキャンペーンファンドの募集を行っていたけど、実際は募集したキャンペーンファンドの一部において手数料等の還元がされていなかったようです。

この2つの問題への対応についてクラウドバンクは次のように発表しています。

「ア 不動産開発事業に対して融資を行う広告。」については次の通り。
行為アにつきましては、平成29年1月27日にWeb上の表記を修正しており、行為アに関連する全てのファンドの投資金は、同年2月21日付で投資者に全額償還済みとなっております。また、平成28年11月より、当社の広告作成責任者および広告審査責任者が、ファンド営業者の融資審査に同席すること等により、当社がスキームの事実関係をより正確に把握し、ファンド募集時の説明に誤りが生じない態勢に改善しております。
つまり、今回の件は広告サイドがスキームの事実関係を正確に把握していなかったためとのこと。

今後は広告責任者とファンド責任者の間の情報共有がうまくいくような体制にすることで、募集時の説明に誤りが生じないようにしていくようですね。

「イ 営業者報酬等の還元をうたった広告」については次の通り。

行為イにつきましては、キャンペーン対象者に対し還元できておりませんでした手数料の還元を、平成29年3月7日付で実行し、支払い済みとなっております。また、平成27年11月以降は、新たに就任した内部管理統括責任者が募集開始前にキャンペーンの内容・方法等につき確認を行うと共に、平成28年9月以降は全てのキャンペーンにつき管理表による一元管理を行う体制となっていることから、キャンペーンにおける支払い等を確実に履行できる態勢に改善しております。

チェック機構を強化することで、改善していくようですね。

こんなことで企業の信頼を落としてしまうのは企業側としても損だと思いますので、今後はキャンペーンにかかる支払いなどは確実に行っていくと考えます。

2.クラウドバンク行政処分まとめ


クラウドバンクは2度の行政処分を経て、システムの強化を行い、キャンペーン等の誇大広告よりも「企業の信頼」を重視する方向になってきていると感じました。

ラッキーバンク、みんなのクレジット、グリーンインフラレンディングのように行政処分によって実質的にサービスを終了してしまう会社が多いなかで、2度の行政処分に対応したことにより安全性が増していると考えます。

なんといっても2013年12月のサービス開始から今までの貸し倒れはゼロです。

結論として、現在のクラウドバンクは問題なく運営されていると判断します。

一つの事業者に集中して投資することは危険なので、あくまで分散先のひとつとしてクラウドバンクに投資したいと思います。

クラウドバンクは募集金額は多いですが、人気が高すぎるわけではないので応募しやすいのがうれしいですね(*´ω`*)



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